えふくんと生きている。

発達障害?HSC?そんな疑惑のある愛息子えふくん(2歳)のこと中心です。

発達検査までの経緯 2

前回の記事の続きです。

 

 

実は保健センターでは、言語聴覚士の先生に保健センター主催の子育てクラブにそれとなく誘われていました。

この子育てクラブに誘われたとき、とてもショックだったことを覚えています。

というのもこのクラブのことは噂に聞いたことがあるくらいだったのですが、「発達障害の未就学児、発達グレーの未就学児を持つ親子が参加する子育てクラブ」という認識をしていたからでした。

前向きな言葉はかけてくれましたが、言語聴覚士さんから見て「やっぱり何か気になる」部分があるのは間違いなかったようです…。

クラブのチラシを頂いて見てみると「小さく生まれたお子さんをお持ちの方、子育てに心配のある方のためのクラブです。希望があればどなたでも利用できます。月に一度集まって、みんなで楽しく遊びましょう」というようなことを書いていました。

 

主人にもこのクラブに誘われたことを伝えると少し不安そうにはしていましたが、「子育てに心配があるように見えたのかな?保健師さんに月1回会えていろいろ相談できるし、えふくんはお遊戯とか大好きだし通ってみようと思う」と言うと納得してくれました。

 

その後クラブには毎月通いました。

来ている子どもたちは、ほとんどの子は発達に心配があるようには思えず、いつも通っている支援センターで見かける親子と変わりないように見えました。

そんな中、人見知り場所見知りのある敏感なえふくんは毎回毎回、私にがっちりしがみついて離れず。

保健師さんに話しかけられても怯えてしまい、何だかえふくんが一番目立ってしまっているような気がして、その度に少し落ち込む私がいました。

 

クラブは約1時間ほどで、お返事遊びや手遊び、歌、ダンス、読み聞かせ、制作、ゲームなどをして遊びました。

制作は苦手なえふくんですが、お遊戯や読み聞かせは大好きなので、その間はリラックスして楽しんでいました。

楽しそうなえふくんを見ていると「えふくんが楽しいだけで有意義だ。来て良かったな」と思えました。

 

 

初めて言語聴覚士さんに会ってから5ヶ月経ったころ、「また様子を見たいので良かったらお会いできませんか」との連絡が保健センターよりありました。

私はその頃、幼稚園入園前で浮き足立っており、最近なんだかしっかりしてきたえふくんを見ていて「幼稚園でどんな成長を見せてくれるか楽しみだな」と毎日思っていました。

イヤイヤ期だし相変わらずのめんどくささと繊細さで大変っちゃあ大変な毎日だったけど、そこまで子育てに思い悩み強い不安があるわけでもなく…。

大変だけど、コミュニケーションも取れて可愛く面白く、毎日の成長も嬉しい、そんな時期でした。

 

言語聴覚士さんと会う当日。

特に構えることもなく、保健センターに向かいました。

言語聴覚士さんは以前と同じように楽しい雰囲気を作っておもちゃを使って遊びながら、えふくんの様子を見てくださいました。

警戒していたえふくんも、徐々に打ち解けて言語聴覚士さんが促すように遊び始めます。

やりとりもできてるし、不器用ながらも手先を使う遊びもそれなりにできてるし、今回も大丈夫そうかなーとそのときは思っていました。

ある程度遊んで、後は保健師さんに任せていざ言語聴覚士さんと育児相談!となると、えふくんは保健師さんは嫌なようで言語聴覚士さんと遊びたいと言ってグズり始めました。

どうしても言語聴覚士さんじゃないといけないらしくまともに育児相談ができず、そんな様子に言語聴覚士さんの顔が曇り始めるのが分かりました。

「その空間の中で自分の安心できる人物を求めてるね。で、その人じゃないとダメ。その人に構ってほしい。」

なんだかその言葉を聞いたとき、怖くなったことを覚えています。

甘えん坊で人と遊ぶのが大好きな性格だと思ってたけど、そういう風に言われると「自分の味方を作りその人に依存してる」ということで、それは何かが欠落してる、ということなのかなと。

そして言語聴覚士さんは続けてこんなことも言いました。

「5ヶ月前からあまり手先の使い方が変わってないね。言語はとても成長しているのに、遊びの面がそれに追いついていない。自己主張も激しくなり、このまま「やりたくない、やらない」が増えると成長する部分も成長しないかもしれない。言語と遊びのギャップが広がると、今後この子はしんどいかもしれない。お母さん、発達検査って知ってる?運動、遊び、言語の面から発達段階を数値で出すことができる。この子は性格的にも複雑な部分もあるし、幼稚園で先生たちにきちんと理解して指導してもらうためにも、検査してどういう凸凹があり特性があるのか、可視化した方がいいかもしれない。」

……

冷静に聞いていて、「そうですね、ぜひそうしてください。」と理解のあるふりをしていましたが、内心動揺が止まりませんでした。

「なんでこんなことになったんだろう。」「この子は発達障害なの?」

発達障害だったらどうなるの」

「パパは何て言うだろう」

「えふくん、ごめんね」

そんな思いが頭の中でグルグルと回って、落ち着いた声色と表情を保つのに必死でした…。

 

 

次回へ続く→